第0章

環境構築 — ようこそ、最初の章へ

この章のゴール: 開発の道具一式(ターミナル・Git・Claude Code・Node.js)をそろえ、AI(Claude Code)と会話しながら小さな操作ができ、エラーが出ても自分で対処の一歩を踏み出せる状態 を作ります。 ここができれば、この章は合格です。ほかのことはまだ何もできなくて大丈夫です。


この章で作る状態

章を終えたとき、あなたのパソコンは次の状態になっています。

  • Webページ・ブラウザ・サーバー・URL が「どういうものか」を自分の言葉で言える
  • ターミナル(文字でパソコンに指示を出す画面)を自分で開いて、フォルダを行き来し、コマンドの各部を読み分けられる
  • Git(作業のセーブ機能)が入り、この教材を手元に受け取って(clone)いる
  • Claude Code が起動し、日本語で話しかけると返事が返ってくる。止め方・戻し方・境界も分かっている
  • エラーが出たとき、まず自分で読み、doctor(環境のお医者さんスキル)に上手に頼れる
  • Git で自分の手で記録(add・commit)でき、間違えても戻せる
  • Node.js(後の章でWebアプリや Claude API を動かすための土台)が入っている

所要時間の目安

1レッスンおよそ 30〜80分・全10回。一気にやる必要はありません。各レッスンの冒頭に「再開する人へ」の手順を置いてあるので、数日に分けて進めて構いません(全部あわせるとおよそ 7〜9時間ですが、区切って進める前提です)。前半に「AIとは何か」を理解する読み物の回があるので、通勤中などに読み進めることもできます。

レッスン内容目安
01 Webの仕組み(パソコン・ブラウザ・サーバー・URL)ページ=ファイル・ブラウザ・サーバー・URL を、ブラウザで手を動かしながら35〜45分
02 ターミナルと友達になる開き方・フォルダの行き来・コマンドの読み方・打ってはいけない操作55〜75分
03 Gitの全体像をつかみ、インストールして教材を受け取る全体像を図でイメージし、Gitを入れて、この教材を手元に clone する55〜70分
04 AIとは何か(LLMとその仲間)読むだけの回。AI・機械学習・LLM の関係と、LLM の得意・不得意30〜40分
05 Claude と Claude Code を知る読むだけの回。なぜ Claude か・API とは・Claude Code の正体と要素30〜40分
06 Claude Codeを入れて初起動いよいよAIと合流。権限確認の意味・止め方・戻し方・境界60〜75分
07 エラーと友達になる(doctor入門)エラーの読み方と、この先の相棒 doctor への頼み方45〜60分
08 Gitを使う(add・commit・やり直し)自分の手で記録し、間違えても戻す(doctorが同席)60〜80分
09 Node.jsを入れる後の章の土台づくりと、npm・パッケージの基礎45〜60分
99 第0章の総復習章をまたいだ想起テストと、エラーカタログで仕上げ20〜30分

始める前に知っておいてほしいこと(3つだけ)

  1. エラーは「失敗」ではありません。 環境構築ではエラーが出るのが普通です。エラー文は「パソコンからのメッセージ」で、レッスン07でそれを読み解く練習をし、以降のインストールに備えます。むしろエラーが出たら「教材どおりに進んでいる」と思ってください。
  2. 画面の見た目が本書と多少違っても気にしないでください。 ツールは頻繁に更新されるため、本書の手順はすべて「◯◯になっていたら成功」という達成状態で書いてあります。見た目が違っても、達成状態を満たしていれば先へ進んでOKです。
  3. わからない用語が出たら、その場の一言説明だけ読めば十分です。 深い仕組みは各レッスンの「 仕組みの解剖」で、手を動かした直後に学びます。

まだこの教材が手元にない人へ(ブラウザで読んでいる場合)

この教材は最終的に、あなたのパソコンの中にコピー(clone)して使います。ただし、そのために必要な Git はレッスン03で入れます。

  • 今ブラウザ(GitHubのサイトなど)でこのページを読んでいる人: そのままブラウザで レッスン01 → 02 → 03 と読み進めてください。レッスン03の途中で、Gitを入れて教材一式を手元にコピー(clone)する手順が出てきます。レッスン04・05で AI と Claude のことを学び、レッスン06で、そのコピーの中で Claude Code を起動します。
  • すでに手元にファイルがある人: そのまま進めてください。

会社のパソコンで進める人へ(先に読んでください)

会社支給のPCは、ソフトのインストールに管理者パスワードが必要だったり、社内ネットワークの制限(プロキシ)で失敗したりすることがあります。

  • 各レッスン末尾の「よくある詰まり」に会社PC向けの項目を用意しています
  • どうしても入らない場合は、情報システム部門に「開発ツール(Git / Node.js / Claude Code)のインストール許可」を相談するのが最短です
  • 可能なら、個人のPCで進めるほうが圧倒的にスムーズです

費用について

Claude Code を使うには、Anthropic社のClaudeの有料プランが必要です(この教材では、契約するだけでログインできる有料プランを使います。API の前払いクレジット方式は、キーの扱いを学ぶ第2章より後にしてください)。金額の詳細はリポジトリ直下の README の費用の項目を確認してください。Claude Code を入れるのはレッスン06です。支払いの手続きは1日単位で止まることがあるので、始める前に(遅くともレッスン05のうちに)プランを決めて用意しておくとスムーズです。


準備ができたら、レッスン01 Webの仕組み(パソコン・ブラウザ・サーバー・URL) へ進みましょう。